「海中探査ロボットで伊王島の海をのぞいてみよう‼ ~ROV操作体験~」が9月24日(土)に長崎市の伊王島町で開催されました!このイベントは、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環として、子供たちに普段見ることができない海の中を見てもらうことで海に興味関心を持ってもらおうと長崎総合科学大学や西彼南部漁協伊王島支所などの協力のもと開催されました。海と日本プロジェクトは美しい海を次世代に引き継ぐアクションの輪を広げる全国プロジェクトです。
今回参加したのは長崎県内の小学生12人。初めに長崎鶴洋高等学校の生徒から伊王島の海について教わります。クイズを交えながら海水温の上昇や海藻が生えなくなる磯焼けなど海の環境変化が近くで起きていることを学びます。そしてお次はいよいよ海中ロボットを作ります!教えてくれるのは長崎総合科学大学の松岡和彦教授です。ロボットの部品は車載カメラやビニールパイプ、結束バンドなど身近な材料。そしてなんと驚くことにロボットのデザインは自由なんです!子供たちはそれぞれ意見を出し合いながら自分たちで考えた形のロボットを組み立てます!難しいけどみんな頑張れー!!!
長崎総合科学大学の学生と長崎鶴洋高等学校の生徒がサポート役を務めてくれました。
自分たちで考えたご自慢のロボットがついに完成し、お待ちかねのメインイベントです!
自分たちで作った海中ロボットを海岸から海にそろーりそろりと沈めます。
そして海の中を覗いてみると~??
「あっ魚だ!」初めて見る海の中の景色に子供たちは大興奮!!ほかにもカメラに映る空き缶やプラスチックごみを発見し、一見きれいに見える海でも多くのごみが沈んでいることに気づきました。
また午前中に学んだ伊王島の磯焼けの原因のひとつになっている「ガンガゼ」の駆除も体験しました。ガンガゼはウニの一種ですが食用にはならず、海藻をよく食べる食害と大量発生が問題になっています。今回は陸上でガンガゼを割りましたが、通常は漁協やボランティアの方々が海に潜って行っているそうです。ガンガゼは割った後に海に戻し魚のエサとして活用します。ちゃんと循環しているんですね~海を守る活動に参加でき、子供たちは誇らしげな様子でした。
松岡教授は「ロボットを作って、使うことで海の環境や長崎の産業の問題などに目を向けてほしい」と話し、参加した子供たちは「未来だったらもっとすごい海中探査ロボットができるんじゃないか」「海の環境を考えると、海がもっと汚くなっている可能性もある」など感想を伝え、海の未来についてたくさん考える機会になりました。海中探査ロボットを通してさらに海への興味が深まったようです。
ぜひみなさんも、海の中を覗いてみてはいかがでしょうか?
きっと新しい発見が待っていますよ(^^♪