高級魚として知られ、長崎県内でここ数年漁獲量が増えているクエを、よりおいしく食べてもらう方法の研究が進んでいます。
水揚げしたあと魚から血を抜くと鮮度を保つことができるということで、県漁連や魚市などの職員およそ40人が、処理をしていないクエと、血を抜いて保存したクエを食べ比べる試食会が行われました。
県総合水産試験場 水産加工開発指導センター の主任研究員 久保久美子さんは
「血があると脂が酸化したときに生臭いにおいが出る。そこが一番大きなポイントです。脱血をするとおいしいということを、まずは漁師さんに知ってもらって漁師さんに脱血をしてもらうようにしたい」と話していました。
県内のクエの漁獲量は、2022年度はおよそ22万3000キロで、海水温が上昇した影響などで、ここ10年でおよそ2.6倍になりました。
1キロあたり4000円から6000円と単価が高く、県は長崎を代表する魚として関東や海外にも販路拡大を目指します。
(KTNテレビ長崎のニュースから一部転載)