豪雨をもたらす線状降水帯の予測に必要なデータを収集する気象庁の観測船が、長崎港に停泊しました。
海洋気象観測船「凌風丸」は、豪雨をもたらす線状降水帯の予測に欠かせない水蒸気の観測などをしています。
線状降水帯は、積乱雲が列をなして発生することで、狭い地域に非常に激しい雨が降り続きます。
気象庁は、線状降水帯が発生したこと知らせる情報の提供を6月17日から始めましたが、事前に予測するためには、東シナ海などから流れ込む水蒸気の量や動きの正確な観測が必要です。
凌風丸は、リアルタイムで水蒸気のデータなどを収集し、線状降水帯などの予測に活かします。
気象庁大気海洋部環境・海洋気象課 技術専門官は 「今回の目的が線状降水帯の予測精度の向上のためのデータ取りなので、それに資するように、的確な洋上観測データの取得を行いたい」と話しています。
凌風丸は6月18日午後、長崎港を出港し、2週間から3週間かけて東シナ海で水蒸気などを観測する予定です。(KTNテレビ長崎ニュースより一部転載)