五島市でおよそ300年続く「沖まつり」が行われ、手づくりの神輿を海に沈め海上での安全や大漁を祈願しました。
海岸で集めた小石に書かれているのは「大漁祈願」や「カツオ」「クエ」といった魚の名前です。
小石をわらで編んだカゴに入れ、アジや竹などで飾りつけをすると、神輿の完成です。
「沖まつり」は五島市富江町の黒瀬地区にある琴平神社の例祭で、毎年、旧暦の10月10日ごろに行われています。
この日は風が強めに吹く中、地区の人たちが神輿を御座舟に乗せて、囃子の音を響かせながら数キロ沖の漁場へと向かいました。
伴走船と共に円を描きながら漁場を走ったあとは神輿を海に沈め、大漁と海上の安全を祈りました。
港では待ち受けていた人たちと餅まきをして、黒瀬地区はにぎやかな一日となりました。
(KTNテレビ長崎のニュースから一部転載)