世界最小のペンギンの将来の繁殖を見据えた取り組みに長崎ペンギン水族館が成功しました。
11月15日から一般公開されているのは生後6カ月、体長約35センチの“世界最小のペンギン“コガタペンギン”です。
ペンギンは東京の葛西臨海水族園からうつしてきた受精卵6個をふ化させ、全羽が元気に育ちました。
コガタペンギンは国内に42羽しかおらず、今後国内での繁殖は血が濃くなるため、受精卵を海外からの輸入に頼らざるを得ません。
海外から輸入する将来を見据えて今回は国内で受精卵を移動させる取り組みに見事に成功しました。
長崎ペンギン水族館 館長 田﨑 智 館長 は「6羽をふ化させたのは初めて挑戦した繁殖数。無事に成功してよかった」と話していました。
一方、和歌山県のテーマパークでは鳥インフルエンザに感染したペリカンが確認されました。
鳥類のペンギンにも感染のリスクがあり、長崎ペンギン水族館ではペンギンへの感染を防止するため、ネットを張って野鳥の侵入を防ぐ取り組みをしています。
長崎ペンギン水族館 館長 田﨑 智 館長は「スタッフの中でも警戒感は高まっている。動物の命を守るということと、皆さんの楽しんでいただく場にならないと思うので、両立できるように頑張りたい」と話していました。
また入館客に靴底の消毒を求めるなど、今後も万全の体制を取っていく方針です。
(KTNテレビ長崎のニュースから一部転載)