海岸に円錐状の石積みを築き、子どもの健やかな成長や家内安全などを祈願する珍しい民間信仰の伝統行事が、7月26日に対馬市で行われました。
峰町青海の海岸では、浜石を円錐状に積んでいました。
これは、天道信仰と夏場の畑作の収穫を祝う祭りが合わさったと言われていて「ヤクマ」と呼ばれています。
旧暦6月の初午の日に、かつては対馬の各地で行われていましたが、今はここ峰町青海と木坂だけに伝承されています。
地域の男性たちは、ヤクマの塔を積み上げると、お神酒をかけて拝み、子どもの健やかな成長や、家内安全などを祈願していました。
この珍しい民間信仰の伝統行事「ヤクマ祭」は、2012年に国の選択無形民俗文化財に指定されています。