長崎市南部にある野母崎地区では、水仙や伊勢海老、そして2021年10月に出来た長崎市恐竜博物館が有名ですが、今回新たな海の幸を目玉にしようと「野母崎たこ祭り」が初めて開催されました!
6月5日(日)、12日(日)に長崎のもざき恐竜パークに、野母崎が誇る、この時期が旬の大きなタコがやってきました!重さは1キロ程もあるんですよ!
実は、海に囲まれたこの地区では、特有の潮の流れなどで歯ごたえがある、甘くてとても美味しいタコが獲れるとのこと!初日の5日は雨模様でしたが、初のたこ祭りとあって傘をさし雨合羽を来た親子連れで賑わい、翌週の12日は晴天のもと大盛況となりました!
みんな水槽の中をスーイスイと泳ぐ、普段見ることができないタコの生きた姿にびっくり!巨大なタコに釘付けです!
たこ祭りでは、タコのつかみ取りのほかに、塩もみ、そして茹でる体験もできて、タコの生態や食卓に上がるまでの工程を楽しく学びながら体験することができます。このイベントは、長崎のもざき恐竜パーク、地元の野母崎三和漁業組合、県内の大学などが地域を活性化させようと企画したもので、日頃から海の恵みに感謝し、海に親しみ、美しい海を未来に引き継いてもらいたいとの思いから、日本財団が推進する海を守る活動・海と日本プロジェクトの一環として実施されました。
さてさて、子供たちは無事タコを捕まえることができたのでしょうか???
初めて触るヌメヌメとした触感や強烈な吸盤に大苦戦!中には思わず逃げてしまう子も!
それでも勇気を出して、大きなタコをゲットすると誇らしげな表情を見せていました。
つかまえた後は、漁協のみなさんや学生に教わりながら、水で洗って、大量の塩でもんでヌメリを落とします。
おいしく食べるまでには手間がかかるんですね~。そして、大きな鍋で茹でるとアラ不思議!普段よく見る真っ赤なタコに大変身!
どうして赤くなるのかは、今だ不明だそうですが、馴染みがある姿になったタコはお土産になり、参加した子供たちは「タコ焼きにして食べる」「楽しくてタコが好きになった」と、嬉しそうに話していました。
ちなみに、全身真っ赤っ赤のオクトパスマンが登場し会場を盛り上げていました!野母崎をこよなく愛する水仙マンとなんだか関係がありそうですね???
タコのつかみ取り体験のほかにも、タコ焼きの食べ比べができるキッチンカーも並びました!
また、野母崎たこ祭りでは、長崎総合科学大学付属高校の美術部員が野母崎地区を絵画で表現するワークショップも行われました。
ご覧ください!立派なタコなど海の生き物と恐竜がコラボレートするユニークで楽しい絵が完成しました!
イベントの最後は、春の海ごみゼロウィーク期間中ということもあり、ごみ拾いで締めくくられました。恐竜パークに接している田の子海岸では、定期的に清掃はしているものの、漂着ごみが流れ着き海を汚すため問題になっています。海水温の上昇や、ごみの影響などからか、以前より獲れなくなっている魚種もあるそうです。
これからもおいしいタコや海の幸が食べられるよう、みんなで海の未来を守っていくことの大切さを学んだお祭りとなりました。来年は、野母崎地区の新しい特産品を捕まえにぜひ参加してみてはいかがでしょうか?