佐世保市の宇久島に伝わる民話を広く知ってもらおうと、民話がアニメ化され、このほど、上映会が開かれました。
「私の顔が赤くなるときが来たら、この島を出なさい。やがて高麗島には大変なことが起こります」
五島列島の最北端・佐世保市の宇久島に伝わる民話「高麗島の伝説」。高麗島は宇久島のはるか西にあったとされ、島民が夢枕に出てきたお地蔵様のお告げを信じて災害から多くの人を救ったという話です。全国に残る海にまつわる民話を発掘し、込められた思いや教訓を子供たちに伝えようと活動する日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環として、アニメが制作されました。佐世保市本土ではじめて上映会が開かれ、小学生などおよそ30人が参加しました。佐世保には、このほか九十九島の名前にまつわる民話もあり、上映会のあと、参加者は九十九島を臨む展海峰を訪れ、自然を感じながら民話の世界を楽しんでいました。