子供たちを乗せた船が向かうのは五島の沖合いに浮かぶ洋上風力発電の風車です。
羽の直径は80メートルもあり海に浮かぶ「浮体式」の風車としては全国で初めて、去年の春、実用化されました。
2017年07月18日、海洋再生可能エネルギーについて学ぶ体験学習会は、未来を担う子どもたちに海への好奇心を持ってもらおうと、国土交通省や日本(にっぽん)財団が行う「海と日本(にっぽん)プロジェクト」の一環として開かれました。
この日、参加したのは五島市内4つの小学校の5、6年生およそ100人。
まずは、五島の海の中がどうなっているのか、全国で活躍する潜水士の渋谷正信(しぶや・まさのぶ)さんから話を聞きました。
五島では磯やけが進み、魚の産卵場所となる「藻場」が減っていますが、洋上風力発電の周りには魚の住みやすい環境を整え、共生を目指しているのだそうです。
洋上風力発電の仕組みを学ぶ工作にも挑戦です。
五島の海の現状と、環境を守るために進められている様々な取り組みについて学んだ子供たちは、
改めて、海の「大きさ」を実感しているようすでした。