養殖生産量「日本一」を誇る長崎県内産のトラフグをPRしようと、長崎市役所のレストランで「特別メニュー」が出されました。この日は語呂合わせで「いいフグの日」(11月29日)。高級魚・フグでちょっとリッチなランチを味わえました。
トラフグ一匹を余すことなく使ったおしゃれなワンプレート。
1日だけの特別メニューとして、衣を付けて揚げたフランス料理の一つ「ベニエ」に、トラフグのだしを使って炊き上げたリゾット、サラダには皮を刻んでトッピングしています。
試食したKTN記者「揚げることで、ふわっとした身がより際立っています。このリゾット、とてもクリーミーで、ほんのりとだしが効いてとてもおいしい」とコメント。お客さんも 「上品な味がする。シェフがきれいに盛り付けを工夫されていて、リッチな気分になった」と笑顔がこぼれました。
長崎県はトラフグの養殖生産量が日本一で、全国で生産される半分以上を占めます。しかし、そのほとんどは大阪をはじめとする関西圏や、下関(山口県)に出荷されていて、県内ではほとんど出回っていません。
その上、トラフグの出荷は、新型コロナで大きな打撃を受けました。
たちばな漁協の松山和昭課長は「(トラフグについて)年々、PRをしていて、(長崎)市内の料理屋でも取り扱いが増えてきていたが、2020年、2019年はコロナの影響で、注文の数がだいぶ減った。イベントのPRができないというのがもどかしくて、大変だった」と振り返ります。
長崎市内の29店舗では、2022年2月末まで、旬のトラフグを味わえる「戸石とらふぐ料理フェア」も開催されます。(KTNテレビ長崎のニュースから一部転載)