長崎市で「完全養殖」されたブリの試食・販売会がこのほど行われました。
長崎市のスーパーで試食と販売が行われたブリ。
長崎大学を中心とした産学官連携プロジェクト「ながさきBLUEエコノミー」による「完全養殖」のブリです。
KTN記者は
「脂が乗っていて、とても甘い。すごく柔らかいので、食べやすくておいしい」と話しました。
ブリの養殖は、天然種苗を使ったものが一般的ですが、プロジェクトは長崎大学の高島水産研究所(長崎市高島町)で、種苗の段階から養殖する「完全養殖」に取り組んでいます。
「はじまりのブリ」と呼ぶ、1年3カ月かけて育てた約2kgの若い魚を提供しました。
長崎大学 征矢野 清 教授に話を聞きました。
「2kgの魚でも十分、食べてもらったら脂が乗っていておいしい、しかもきつい脂ではなく、さわやかな脂なので皆さんに好んでもらえるブリの味」
試食した人は
「こんな気温が高い時期に、これだけの脂が乗っているというのはいいと思う、成功」と話しました。
今後、ホテルや飲食店などでも提供を目指し、いずれは世界に完全養殖のブリを売り出したいとしています。
【7月20日放送 KTNテレビ長崎のニュースから転載】