世界中で増え続ける海洋ごみの問題は深刻です。海洋ごみの半分以上を占めるプラスチックごみは、その素材の性質上滞留期間が長く、中には400年以上海の中を漂うものもあるそうです。 このプラスチックごみ問題の解決に役立つ研究のご紹介です。
「牛乳」から「プラスチック」を作れるって知っていますか。 一見、チーズのようなこの塊。プラスチックの元となるタンパク質「カゼイン」です。
長崎県立東高校の中川さんは、新型コロナウィルスで休校が続いた去年、捨てられる牛乳をみたのがきっかけで、この研究をはじめました。
「カゼイン」は土壌の微生物によって分解されます。
「牛乳生まれのプラスチック」の活用の場を増やすことが、「海ごみ」を減らすことにつながる可能性があります。
「牛乳からプラスチックができて、食品の無駄も、ゴミの問題も両方が解決できるように、
ほかの無駄になっている食品も何かの役に立つといいし、関心を持つ人が増えたら嬉しい」と中川さんは話しています。
地球をまっすぐに思う高校生の研究はこれからも続きます。