かまぼこや干物といった定番から、カレーや中華まんなどの変わり種まで、長崎県内で作られた水産加工品の品評会が、11月28日に長崎市で行われました。
お歳暮や年末年始の集まりなどに喜ばれる工夫が光る魚介グルメが揃いました。
水産製品の品評会は毎年この時期に行われていて、2024年は5つの部門に、あわせて223点が出品されました。
生産者や長崎市の担当者など26人が審査にあたり、味わいや加工技術、パッケージの見た目など9つの項目で採点しました。
長崎市水産振興課 村瀬 二美さんに話を聞きました。
「ユズやユウコウなどカンキツを使ってテイストを変えている商品がいいと思った。」
こちらは煮干しなど乾燥させた加工品です。
2024年は原料のカタクチイワシの水揚げ量が大幅に減っていて業者にとって厳しい状況でしたが、一定レベルの製品が出揃いました。
長崎県水産物組合 専務理事 荒木 晋さんは
「例年ならこの時期にこれが獲れるというのがだいたい分かったが、今は何が獲れるか分からない状況で獲れたところで勝負という感じ」と話していました。
バラエティ豊かなのは、調味加工品です。
ブリを使った中華まんやカレーにフライなど、和洋中の味わいがあります。
中には対馬の「黄金アナゴ」の身とだしをぜいたく使った「だし巻きたまご」もありました。
長崎県水産加工振興協会 渡邊 英行 代表理事会長は
「水揚げが少なくて加工品(業者)は苦労しているが、その割に223点と2023年より多くの商品が出てきた。ぜひ全国の審査会で上位の賞をもらってほしいと思う」と話しました。
品評会では農林水産大臣賞など32点が選ばれることになっていて、結果は11月29日午後に長崎県のホームページで発表されます。
入賞した商品は12月、佐世保と長崎で行われるイベントで販売されます。
【11月28日放送 KTNテレビ長崎のニュースから転載】