有明海のタイラギ復活に向けて、新たな取り組みです。
12月21日、長崎県総合水産試験場(長崎市)に届いたのは、高級二枚貝の「タイラギ」です。一時的に熊本県に預けられていた貝の赤ちゃんが戻ってきました。
このタイラギは、長崎生まれですが、大雨による塩分濃度の低下や病気による死滅を避けるため、水質が安定している熊本県の海域に一時的に移され、育てられました。
長崎県総合水産試験場 種苗量産技術開発センター 介藻類科の大橋智志専門研究員は、 「非常によく育っているので来年(2022年)の春以降、大きくなって有明海に戻って卵を産んで子どもを増やしてくれる貝なので資源の回復に少しでも力になるよう期待している」と話しています。
熊本県から届いた約3000個のタイラギは、22日、50個ずつに分けられ試験場横のいけすへ。県総合水産試験場では、かつてタイラギ漁が盛んだった有明海の資源再生を目指していて、この稚貝は試験場で2022年春まで育てられ、その後、有明海での自然繁殖を目指します。(KTNテレビ長崎のニュースから一部転載)