魚のゴミから液体の肥料をつくり、農業に活用しようという日本初の取り組みが平戸市で始まっています。
会見には平戸市の黒田成彦市長のほか、平戸市内の工場で自動車の金型などを製造している「KTX」、高圧ガスを販売している「福岡酸素」の代表などが出席しました。
平戸市 黒田成彦市長は
「廃棄物となっていた魚の残渣(ざんさ)を焼却処分することなく、液肥に変える日本初の取り組みである」と話しました。
この取り組みは、平戸市内のレストランや直売所で出た魚の食べかすや売れ残った魚を原料に液体肥料を製造し、地元の農家などに活用してもらおうというものです。
CO2の削減や新たな雇用の創出が目的で、食べ残しの魚を原料に液体肥料を製造するのは日本で初めてだということです。
2023年から約1年3カ月間行った実証実験では、約16t分の魚のゴミを焼却せず液体肥料にしていて、約3.3t分のCO2削減につながりました。
液体肥料を使って長崎県立北松農業高校で野菜を育てたところ「甘みが増す」という結果も出ていて、黒田市長は「将来的に野菜をブランド化できれば」と話しています。
【10月29日放送 KTNテレビ長崎のニュースから転載】