これまで調査されていなかった水深の浅い海域の海底地図を、航空機を使って計測するプロジェクトの概要が発表されました。
プロジェクトは日本財団が日本水路協会と協働で行い、水深20メートル以内の浅い海域「浅海域」を測量し、地図化するものです。
日本財団 笹川 陽平 会長 は「海水を全部取ったときの地形はどんなものなのかは、大変我々も心弾むこと」と話していました。
浅海域は岩礁地域のため船が調査に入ることができず、測量データがない「空白域」とされてきました。
近年は航空機からレーザーを使って測量していますが、詳細な海底地形の情報は日本の海岸線のうち2パーセントほどしか分かっていません。
今回のプロジェクトでは、日本で初めて全国的に「航空測量」を行い、10年間で日本の海岸線の90パーセントを測量したいとしています。
日本財団と日本水路協会は、「海の地図」を活用することで海難事故への対策や津波発生のメカニズムの解明など海の課題解決につなげたい考えです。
(KTNテレビ長崎のニュースから一部転載)