春が近づくこれからの時期、注意が必要なのが、副振動・「あびき」です。
海面が数十分の周期で上下動を繰り返す現象で、長崎県内では、大潮や満潮と重なり、低い土地の浸水や船の転覆といった被害が出たことがあります。
長崎地方気象台の宮田博治・気象情報官によると、あびきは「数ヘクトパスカルの気圧の変動でゆるい波が起きます。その緩い波が長い距離をたどってくる間に、岸の付近にきて大きくなる」もので、2月や3月の春先に多く、9月ごろまで起きやすいと言われています。
宮田気象情報官は「低気圧が通ると、1ヘクトパスカルあたり1センチ程度の海面上昇がある。天気が周期的に変わりやすいときに起きやすい。つまり、低気圧や高気圧が交互に来たりとか、東シナ海で周期的に天気が変わりやすいときです」とあびきへの注意を呼びかけています。(KTNニュースから一部転載)