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2024.07.04

国際クルーズ船のインバウンドをどう取り込むか 長崎市内の事業者がヒントを探る

6月12日、長崎港には国際クルーズ船「スペクトラム・オブ・ザ・シーズ」が寄港しました。

クルーズ船で長崎を訪れる外国人観光客をターゲットにビジネスを展開するには何が必要か。
長崎県内の観光関連の事業者がヒントを探ろうと、12日朝、長崎港の国際ターミナルを視察しました。

長崎国際観光コンベンション協会が開いた視察には長崎市を中心に飲食店や小売店を営む事業者など約20人が参加しました。
参加者はクルーズ船で訪れる外国人旅行客のニーズをつかむ商品やサービスのヒントを探ります。

長崎国際観光コンベンション協会 事業部地域開発課の森永亜由美主任は
「長崎港はクルーズ港の中でも外国船が特に多い。インバウンド客、お金に余裕がある方を獲得するチャンスの大きい港」と話していました。

国交省によりますとクルーズ船の寄港回数は2017年が最も多く、長崎港は267回でした。
新型コロナ禍を経て受け入れを再開した2023年は96回、うち外国船は95回と横浜港に次いで全国2位です。

参加者(長崎市内で飲食店)は
「外国の方なので船が入ってきても全く何も(動向やニーズが)予想できていなくて(店に)来てもらえるなら来てほしいなと」と話していました。

船を降りた後 客のおよそ半数がバスで県内の観光地を巡るツアーに参加し、残り半数は路面電車やバスなどに乗って観光しているといいます。
ターミナルで出店するにもカード決済への対応や値段の表記など準備が必要です。参加者は出店者に商品のラインナップや接客のポイントなどを聞いていました。

参加者と出店者のやりとり
「船の種類によって商品を変えたりする?」「ずっと変えている」

ビジネスとして成り立たせるには客層によって提供する商品やサービスを変えるなど「マーケティング」が必要です。
参加者のフリーのセラピストは
「個人でマッサージのセラピストをしているので、船で疲れている方に何か技術の提供をできたらいいなと。ほとんど商品を販売されているのでどうかな?と見ている」と話していました。

長崎国際観光コンベンション協会 事業部 地域開発課の森永亜由美主任は
「数年したら(船を)倍とか見かけるようになるはず。大きなビジネスチャンスになると思う。ここを起点にまちを周遊してもらい満足度を高めていくことが必要」と話していました

長崎港では2024年、150隻ほどのクルーズ船の寄港が予定されています。
協会は 今後も関係者による視察の機会を設けるなどして観光振興につなげたいとしています。

【6月12日放送 KTNテレビ長崎のニュースから一部転載】

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