「魚のサブスクリプション(定額制のサービス)」を使ったビジネス展開に取り組む東京の大手企業の担当者を講師に、新しい産業を考えるセミナーが7月21日、長崎市で開かれました。
セミナーは長崎の産学官のトップで作る「長崎サミット」が開催したもので、長崎県内の企業などから約20人が参加しました。長崎サミットでは、長崎県内の企業が、県外の有力企業などと協力し「長崎が抱える課題」を解決していく「オープンイノベーション」方式の必要性を訴えています。
そこで、この日は、新規事業の創出を支援している伊藤忠インタラクティブの プロデューサー土居 充さんを講師に招き、長崎の漁協などが協力して進めている「おさかなサブスク」が紹介されました。「おさかなサブスク」は、冷凍した鮮魚を定額制で首都圏の家庭に届けるもので、現在、長崎の漁業者やスーパーと連携して、実証実験が行われています。実現すれば、長崎の漁業者の所得向上につながります。
伊藤忠インタラクティブの土居さんは、「長崎の強みは豊富な魚種。豊富な魚種がある海を全体的にブランディングしていこうと考えた」と企画趣旨を説明。長崎都市経営戦略推進会議の寶珠真一次長も「地元の事業者が、東京の大きな会社と一緒に組んで、新しいビジネスにチャレンジしてほしいし、それが成功して、所得の向上や雇用の拡大につながってほしいと思います。若い人たちが長崎で何か新しいことができる、チャレンジができると思う、それが経済の活性化につながっていけばいいなと思います」と期待を寄せています。
セミナーは今後も継続して開催される予定です。(KTNテレビ長崎ニュースより一部転)