世界初の「風」の力を利用した石炭輸送船が完成し、西海市の大島造船所を出航しました。
石炭輸送船は「松風丸(しょうふうまる)」と命名され帆には世界初の技術が詰め込まれてます。
船の先頭にある帆は自在に伸びたり縮んだり回転したりすることができます。いまは23メートルですが、53メートルまで伸びるそうです。
帆は「ウインドチャレンジャー」と呼ばれ風を受けて船を動かします。
金属よりも軽い繊維強化プラスチックを使っているため自在に動かすことができます。
2009年に東京大学などで開発がスタート、その後西海市の大島造船所と東京の海運会社「商船三井」が共同で開発を進めてきました。
商船三井 橋本 剛代表取締役社長 は「燃料コストを削減すると同時にGHG(温室効果ガス)の排出を減らすことができる魅力的なテクノロジーへと変貌を遂げた」と話しています。
風の力を利用することで、排出される温室効果ガスを5パーセントから8パーセント抑えることができます。
今後は1隻に搭載するウインドチャレンジャーの数を増やすなど、脱炭素に向けて開発を続けるということです。
(KTNテレビ長崎のニュースから一部転載)