数万匹とも見られる大量のイワシが死んだ状態で見つかった南島原市の漁港で、10月19日、関係者が死がいを回収しました。
港の海はにごった状態が続いています。
18日まで海面を覆っていたイワシの死がいは、潮の流れにのり港の外に出たと見られています。
島原半島南部漁業協同組合 加津佐支所 木村大地 支所長にインタビューしました。
「きょう(19日)朝来たときに半分くらい港の外に出ていて(残り半分のうち)下に沈んでしまっているのが8割、9割。2トン車に乗る分だけ。それで一部って感じですね」
19日は南島原市の職員や漁協の関係者が、港周辺に残った死がいの一部約500キロを回収しました。
集めた死がいは市内で焼却処分するということです。
南島原市によりますと、マイワシは沖合に生息していて、港の中に入ってきた理由は分かっていません。
県の調査では一時水中の酸素量が通常の半分以下に下がったことが確認されていて、港内のいけすに入れたタイや、エサ用のエビが死ぬなど被害が出ています。
港の海は10月19日も濁った状態が続いていました。
島原半島南部漁業協同組合 加津佐支所 木村大地 支所長は
「処理できたのはほっとしたところ。自然に入れ替わる部分もあると思うが、安全な港と状況が分かった上で釣りや魚を生かしてもらえたら」と話します。
対岸にあたる熊本県天草市でも大量のイワシの死がいが見つかり、原因の調査が行われています。
(KTNテレビ長崎のニュースから一部転載)