春は出会いと別れの季節です。
長崎県五島市の港では、進学や異動で島を離れる人たちとの別れを惜しむ五色のテープが春風に舞っています。
下五島の海の玄関口・福江港ターミナルです。
お世話になった教職員や本土の高校に進学する友人を見送ろうと、連日、多くの子供たちや同僚が駆けつけています。
異動する教員は、「本当にいい子供たちばかりだったので、離れるのがとっても寂しいです。不安な気持ちでいっぱいですが、子供たちの笑顔を思い出して頑張りたいと思います」。
諫早市の高校に進学する人は「五島の思い出は海がきれいなことです。楽しいクラスでいい学校生活を送ることができました」と話していました。
長崎行きのフェリーの出港時間が近づくと、岸壁に集まった人たちは感謝の気持ちを込めて盛大なエールで送り出します。
「僕たちのこと忘れないでね」と島を離れる人との別れを惜しむ声が聞こえます。
そして、別れのとき。
五色のテープが春風に舞い、互いの姿が見えなくなるまで手を振り続けていました。
(3月31日放送 KTNテレビ長崎のニュースから一部転載)