長崎では身近なクジラについて、その生態や捕鯨の歴史などをまとめたパネル展が、10月4日から長崎県庁1階のロビーで開かれています。
「クジラってどんな生き物?~クジラや魚は大切な水産資源~」展は、「未来にクジラを食する文化を残し、持続的に利用するために、日本人とクジラの関わりをPRしよう」と、日本水産資源保護協会と日本鯨類研究所が開催しました。会場には、およそ5000年さかのぼった縄文時代や弥生時代から貴重な海の恵みとしてクジラの骨を生活用品として加工していたことや、江戸時代にはクジラ漁が一大産業となったなどの歴史を振り返るパネルや、北海道から九州・長崎までクジラにゆかりがある街のお祭りや、クジラベーコンにすき焼きや揚げ物といったクジラを使った料理が紹介されています。
また、ナガスクジラなどのヒゲや歯の標本もあり、会場を訪れた人は大きいものでは全長30メートルというクジラの大きさに改めて驚いたり、長崎をはじめ日本と捕鯨との関わりの深さに興味を示していました。
このパネル展は、10月14日(木)までの午前9時30分~午後5時に、土日も休まず開かれていて、入場は無料です。