明治政府の方針で始まった海の地図「海図」作りが、今年150年を迎えるのを記念して、五島市の福江港ターミナルでパネル展が開かれています。
「海図150年記念パネル展」は市民に海に興味を持ってもらおうと、第七管区海上保安部と五島海上保安署が企画しました。1871年(明治4)、当時の政府は海洋調査や海図の作成などを本格的に始め、翌1872年には日本初の海図を刊行しました。
パネル展では、当時参考にされた伊能忠敬の「伊能図」や、明治から現在まで時代ごとの五島列島近海の海図などあわせて9点が展示されています。
五島海上保安署の岩永洋署長は「海図がないと安全な海の航海や活動ができず、離島の活動が止まってしまうことにつながりかねない。一般の方に見ていただいて、それが海上の活動につながって島民の安全・安心につながっていけば」と話しています。
「海図150年記念パネル展」は福江港ターミナルで2021年9月30日まで開かれています。
(KTNテレビ長崎ニュースより一部転載)