第3回「長崎・五島 東シナ海調査隊/るもい・日本海調査隊!2022」 を開催しました!その②

2022-10-18
海と日本PROJECT in ながさき

10月9日(日)2日目

<五島・東シナ海の新たな挑戦!日本初の洋上風力発電とは?>              

イベント2日目!早朝のジェットフォイルで五島に到着した子どもたちは、初めに日本で初めて商用運転を開始した浮体式洋上風力発電「はえんかぜ」 について学びます!講師は五島市未来創造課の川口先生。台風の通り道でもあり、比較的強い風が得られること、そして地元の漁師さんの理解が得られたことなどが理由で五島市沖が日本初の浮体式洋上風力発電の土地として選ばれました。浮体式洋上風力発電は、海に沈んでいる部分が「漁礁」となり、魚の住みかになっていることで漁師さんにも迷惑がかからないということや、国土の狭い日本において今後益々重要となる、再生可能エネルギーのひとつです。洋上風力発電の仕組みやメリットについては、第1回のイベントで学んでいた北海道の子どもたちも生で見るのはもちろん初めて!全長172m、羽の部分は直径40メートルもある風力発電を生で見た子どもたちはその迫力に圧倒されていました!稼働中のはえんかぜに向かう船では、陸で製作途中のはえんかぜ、海上輸送中のはえんかぜも見ることができました。五島市では近いうちにさらに8基のはえんかぜが設置される予定。そうなると五島市の約8割の電気がはえんかぜでまかなわれるそう。海・自然の広大さ、そして海の無限大の可能性に胸躍らせる子どもたちでした。

はえん風①IMG_4074

はえんかぜ②

はえかぜ③

IMG_4310はえんかぜ④

洋上風力発電が運ばれる貴重な瞬間も目撃!

伝統漁法「灰ダコ漁」を体験!                                     

続いては「灰ダコ漁」体験です!岩場に隠れているイイダコに塩を吹きかけて、たまらず出てきたところを手で捕まえる原始的で伝統的な漁法です。昔は、暮らしの中で使用して使わなくなった”灰”を吹きかけていたことから”灰ダコ漁”という名前がつきました。イイダコがいる穴を見つけるコツは”中身の無くなった比較的新しい貝”が近くに落ちている場所を見つけること。貝をエサとするイイダコが食事を終えた後、近くの穴に身をひそめる為です。コツを聞いた子どもたちははやく見つけたくてソワソワしている様子。タコを見つけた子どもからは歓声があがり、初めて手掴みするタコに大興奮!一見子どもに見えるイイダコですが、成長しても大きさは15センチ程度。ミニサイズのタコに「可愛い!」という声があがっていました。

灰ダコ漁①

灰たこ漁②灰タコ漁③

海と科学技術!世界初、クロマグロの完全養殖!                   

伝統的な漁法を体験した後は、五島の海で用いられている最新の技術について学びます!長崎は養殖クロマグロの生産量が日本一!全国の養殖クロマグロのうち、約31%が長崎県から出荷され、そのうち約37%はここ五島から出荷されています。五島は入り組んだ地形が多いため台風などの被害を受けにくくマグロの養殖に適していることから島全体でマグロ養殖に取り組んでいます。ツナドリーム五島は世界で初めて成功した完全養殖の近大マグロを育てていて、子供達は長崎のクロマグロ事情や、卵から育てる完全養殖で限られた資源を守ることなどを、ツナドリーム五島の志田所長、五島市水産課の川村さんから学びました。そして、マグロを見るため船に乗り養殖場へ!養殖場は船で約15分程の場所にあり、ひとつのいけすの大きさは直径約30メートル!エサの長崎県産サバがいけすに投入されると、大きなクロマグロが勢いよく食いつきます!しぶきを上げるクロマグロの迫力満点な様子にみんな大興奮!ひとつのいけすには約600匹のマグロが泳ぎ、1日に消費されるエサの量は約1~1.5トンというところにも子供達は驚いていました。ツナドリーム五島では、クロマグロの成長を管理するために水中カメラ、AIを使って、一匹ごとの体重や大きさを管理しています。健康で美味しいクロマグロを育てるために、ここにも最先端の科学技術が使われています!第2回のイベントで、北海道の”ナマコの養殖について学んでいた子どもたちは、養殖が海の資源を守る手段の一つということを改めて感じました。

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民泊体験!                                    

2日目もたくさん学び、体験した子どもたちは、この日五島の漁師さんの家に宿泊する”民泊体験”をします!各家庭、五島で獲れる魚や野菜、お肉でおもてなしをしてくださりました。普段家では食べられないような新鮮な食材に子どもたちは大興奮!朝がはやい漁師さんたちの日々の暮らし、家庭でできる環境への配慮の取り組みなど、五島ならではの料理、方言、文化に触れ、五島のお父さん、お母さんが大好きになった様子でした。短い時間でしたが、濃密な時間を過ごした子どもたちは、それぞれお世話になったお父さんお母さんに感謝のあいさつをして、五島の地を離れました。またいつか会えますように!

民泊4

民泊①

民泊2

3日目は北海道と長崎の海で学んだことを調査隊のみんなが発表するよ!

一体どんな発見があったのか見逃さないでね!!!

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