長崎は海に囲まれた県です。特に島の数は日本一で、971もの島が長崎県にあります。水産業ではタイ、アジ、サバ類などの漁獲高が全国トップクラスを誇っており、海の恩恵を数多く受けてきました。漁業だけでなく、基幹産業であった造船業も盛んで、その関わりは多岐にわたります。
新シリーズ【長崎の海図鑑】では、長崎の海にまつわる歴史や産業、技術、それに長崎に暮らす人々の生活などを改めて見つめ、みなさんに紹介していきます！
日本列島の西端に位置する長崎県。陸地では佐賀県と隣接するほかはぐるっと海に囲まれています。五島列島や対馬、壱岐など離島が多いことも特徴です。また、取り囲んでいる海も、東シナ海につながる五島灘、朝鮮半島との間の玄界灘といった「外海（そとうみ/がいかい）」に対して、「ことのうみ（琴の海）」と称されるほど波穏やかな大村湾、「有明海のゆりかご」と呼ばれかつては豊かな干潟の生物が見られた諫早湾などの「内海（うちうみ/ないかい）」も広がっていて、ひとことで「海」と言っても、長崎の海は様々な表情を見せてくれています。
島の多さも日本一で、離島振興法に指定されている有人（人が住む）島は55（総有人島は74）で、県の総面積の実に4割が「島」が占める県で、長崎は海や島と共にあるとも言えます。
そんな海洋県・長崎では、海が見える素晴らしい景色はもちろん、美しい砂浜が広がる海水浴場などでの楽しい海のレジャー、豊かな海洋資源・美味しい海産物を海の恵みを存分に受けています。また、港では離島との間を行き交う船や造船所の大きなクレーン、建造中の船の姿、別の港では早朝から漁に出向する船や漁を終え水揚げににぎわう風景を見ることができ、長崎の暮らしが海と共にあることも感じさせてくれます。
写真提供：（一社）長崎県観光連盟
